5年前、横断歩道を渡っている最中にトラックにはねられ、盲導犬ユーザーは重傷、盲導犬は即死という交通事故がありました。
この事故に関する損害賠償請求訴訟の判決が、3月5日に名古屋地裁であったようです。
損害賠償金額として、原告側は(トラック運転手とその勤務先の運送会社)は、「盲導犬は無償貸与なのだから子犬購入価格などから20万円」と主張していたそうですが、裁判所は、盲導犬の年齢からあと5年は実働できたことを考え、その価値を260万円と算定したそうです。
もちろん金額の問題ではありませんが、時間の経過とともに「盲導犬としての技能が向上していたこと」も考慮された、とのことで、盲導犬の存在意義について改めて思わずにはいられませんでした。
盲導犬の貸与を受けたばかりの盲導犬とそのユーザーのユニットは、いわば若葉マークのドライバーと同じ。時間を経て、経験を増やし、少しずつ息のピッタリ合ったユニットになっていく、その様子は端から見ていて、これが道具や機械にはない盲導犬の良さだなあと感じることがよくあります。
あらためて、犠牲になったサフィーちゃんの冥福をお祈りいたします。
この件については、以下のホームページもご覧ください。
http://mainichi.jp/chubu/archive/news/2010/03/06/20100306ddq041040013000c.html